コンビニ
住んでいた田舎に初めてコンビニエンスストアがやってくるらしいと聞いたのは、
もうすっかり大人になってからだった。
他所で暮らしていて既にコンビニ経験者だったが、それほどの便利さを
まだ感じてはいない頃。
田舎の人は、と言って良いのかわからないが、あまり変化を好まず
心配をする。
まだできていない、できるかもしれないだけのコンビニが
田舎社会に与える影響をあれこれ心配していた。
夜遅くまで開いているので
子ども達の非行を誘発するだとか
商店街で買った方が安いんだから定着しないだとか。
そんなことを心配していた
今、齢80位の人達は
ちょっとあんパンや牛乳や卵や・・・を買うために立ち寄っているという
かなりの浸透度。
広いスーパーを歩き回るより買物が楽、ということもあるのかもしれない。
そして最近のコンビニは
買い忘れた物をちょっと買う、というよりは
本気の買物をする場所にもなっている。
コンビニスイーツなんて言葉、昔はなかったし。
チケットや住民票まで取れて、買物もできて
朝早くから、夜遅くまで
これからもっとお世話になるのだろうと思う。