キレないと搾取される
脳科学者の中野信子さんの「キレる!」を読む。
怒りと脳の関係や、キレる人との付き合い方などが書かれていたけれど
気になったのが、怒りを「キレる」という形で示す方が良いと書かれているところ。
もちろん正当な怒りの場合。
キレずに我慢していると、時間や地位ややる気等を搾取されるらしい。
この場はひとまず自分が我慢しようと考えたり、我慢した気持ちを相手が汲み取ってくれるだろうと考え我慢する、そういう人は多いのではないかと思う。私もそう。
二度三度と我慢させ、
それでも怒らない人には何を言ってもよいと考え、言動や行動がエスカレートしてしまう人はいる。
我慢の限界がきて冷静に「キレる」と、今度はキレたことに対して「怖い」と言い出す。その人のそれまでの言動や行動の方がよほど怖いのに合点がいかない。そんなことがあった。
これはとうとう「被害者」っていう立場までを「搾取」されてたってことだったのか、と思ってしまった。
時間が経てば経つほど搾取されるものも増える。
キレるのなら自分が不利益を被りそう、と思ったその瞬間に冷静に
できれば第三者のいる前で、がよいのだが、我慢することに慣れてしまうと、なかなか咄嗟にそういった行動を取れない。
なかなか難しい。