蕎麦屋の出来事
先日、出石蕎麦の店に行った。
出石蕎麦は、1人分の蕎麦を数枚の小さな皿に分けて提供する。
年配の男性がお茶を入れに来た店員に
「お皿は何で洗っているの」と聞いた。
どっちだろう、と考える。
お皿が汚れている、という苦情なのか、
皿の枚数が多くて洗うのが大変、という労いなのか。
店員は、少々間をあけてから、軽く洗ってから食洗機にかけています、と答えた。
その答え方が、いかにも心配そうな言い方だったので、男性は察したのか、
あ、違うよ、洗うの大変だろうと思って。そりゃ食洗機だよね、たくさんだもの、
と。
店員は心底ホッとしたように見えた。
汚れていたのかと思ってびっくりしました、と言いながら笑顔が戻った。
年配の人の中には、店の人と一つ二つ、会話を楽しむことをマナーと考える人がいる。
その方もいかにもそんな感じだった。個人的見解だけれど。
このお店に限ったことではなく、
この男性の言い方云々ということではなく、
今は客から何か言われると、クレームかもしれないと先ず身構える時代。
いろいろと、難しい。